So-net無料ブログ作成
検索選択

データ解析のための統計モデリング入門 [統計学]





北大の久保先生のベイズ本を読みました。感想を書きます。
結論から言うと、これは良書です。図が豊富かつ分かりやすい文体なので初学者でもベイズのイメージを頭に浸透させることができるでしょう。そして、GLM(一般化線形モデル)から順を追って解説されているため、伝統的(頻度主義)な統計学にしか知らなくてもベイズの考え方に無理なく馴染むことができます。

久保先生が生態学のご専門なので、サンプルデータは植物の種子数など生態学系のものになりますが、「まえがき」にあるように専門外の人でも全く問題なく読むことができます。そして、生態学における「個体差」や「場所差」はビジネス的にはマーケティングに通じる考え方です。個体差 = 顧客異質性 ⇒ One to One マーケティング というわけです。

マーケティングを題材としたベイズ本もいくつか出版されていますが、ここまで分かりやすいものは残念ながらマーケティング分野にはないと思います。佐藤先生の「ビッグデータ時代のマーケティング―ベイジアンモデリングの活用 (KS社会科学専門書)」という本が比較的分かりやすいのですが、この本にはRやBugsのコードがないのが残念なところ。マーケティングな人は久保先生の本を入口にしてベイズ解析を身に着けていくのが今のところはよさそうです。

最後に、この本ではWinBugsというMCMCサンプラーが使われていますが、このソフトウェアは開発が停止しているようです。開発が現在でも継続しているものにJAGSやStanなどがあるようですが、これらに関する記載は本書にはありません。JAGSについては解説がある洋書は見つかりましたが、Stanについては今のところGoogle先生だけが頼みのようです。

◆参考文献
■ビッグデータ時代のマーケティング

ビッグデータ時代のマーケティング―ベイジアンモデリングの活用 (KS社会科学専門書)

ビッグデータ時代のマーケティング―ベイジアンモデリングの活用 (KS社会科学専門書)

  • 作者: 佐藤 忠彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/01/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


・GSSMの佐藤先生の本です。以前の記事でも紹介しましたが、マーケティングのベイズ本として非常に分かりやすいです。階層ベイズから粒子フィルターの適用まで最新のマーケティングサイエンスの技術が紹介されています。

■Doing Bayesian Data Analysis: A Tutorial Introduction with R

Doing Bayesian Data Analysis: A Tutorial Introduction with R

Doing Bayesian Data Analysis: A Tutorial Introduction with R

  • 作者: John Kruschke
  • 出版社/メーカー: Academic Press
  • 発売日: 2010/11/10
  • メディア: ハードカバー


・久保先生の本には記述がないJAGSについてはこちらの本がよさそうです。まだ持っていないのでなんとも言えませんが、Amazon.comの評価がものすごく良いのでとても気になっています。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。